四国新幹線の効果と現状
四国新幹線について
現在の四国新幹線は整備新幹線計画に含まれておらず、四国の自治体が整備運動が起きています。今国交省が調査しているみたいですが、仮に実現しても岡山県次第なところがあると思っています。
現実的には高松ならわずかながらあるかなと言う感じだと思いますが、今回は
岡山~徳島
岡山~高知
岡山~松山ルートを独自に試算します。
新大阪から四国横断で博多までリニアで繋ぐルートはありますが、後に試算しようと思っています。
長崎新幹線みたいに効果は薄くなるのではとの意見はありますが、東京からよりは近く、関西からのバス需要などもあり、人口分布では北陸より多く、もっとも整備新幹線以外ではもっとも整備効果があると言われています。
このまま開業しなかったら
2040年くらいには新大阪までリニアが開通するでしょう。今回の試算はリニア開業を前提にやっていきます。
仮に新幹線ができていなくても東京~高松間はすでに23.7%(年間125万人1日3500人)を確保しています。リニア開業で東京高松間は所要時間が約4時間ちょっとから約3時間になります。そこから約70%くらいはとれ、高松駅の利用者数は1日7000人増えるでしょう。(高松駅利用者は1日15000人)
高松新幹線開業したら
高松新幹線が開業されると新大阪からは1時間44分から1時間15分に短縮されます。東京からはリニア込みで最速約2時間45分くらいでしょう。
恐らく鉄道シェアは24%から85%くらいに上がりそうです。航空利用客は年間125万人で新幹線客は東京からは年間160万人(年間120万人増加)で1日4000人は見込めます。
またマリンライナー利用客495万人いますが、うちどのくらいかですかね...。
関西圏~高松間のバス利用者数を見たいのですが、明確なデータはわかりません。しかし、新幹線開業でバス利用の半分は新幹線に流れると考えています。
どちらにしろ、高松新幹線はドル箱黒字路線と化するでしょう。
徳島新幹線開業したら
新大阪からは2時間53分から1時間35分へ短縮する見込みで、東京からはリニア経由で所要時間は最速3時間です。
東京~徳島間の交通シェアは新神戸で新幹線から高速バスへ乗り換えるためかデータがないです。(推定で1割はあるのかな)
東京~徳島間は年間100万人の航空客が利用しています。うち8割(1日2300人?)は流れるでしょう。特急では年間7万人なので他の三県と比べたら効果は一番薄いでしょう。しかし、バス利用を含めたら3000人は超えて若干黒字は確保できるのではと考えています。
松山新幹線開業したら
新大阪からは3時間半から1時間38分の所要時間となり、東京からはリニア経由で最速約3時間くらいです。
東京からは年間約180万人が利用していてそのうち航空客は約160万人です。鉄道シェアは7割になって利用は1日3000人増えるでしょう。
大阪では航空シェア42.5%ありますが、一気に短縮され飛行機利用自体全て新幹線に流れると考えてもいいです。現在大阪からは66万人利用していて、バスも含めると1日2500人が流れるでしょう。
名古屋からは7万人利用しているうえ、特急やバスなどからの利用客を込みすると高松以上に黒字路線化する可能性はありそうです。
高知新幹線が開業したら
新大阪から高知までの所要時間は3時間15分から1時間31分になります。東京からはリニア経由で最速約2時間50分くらいになります。
東京から高知までは鉄道シェア4.6%で航空客は年間98万人(1日2700人)です。
大阪からは鉄道シェア40%です。航空客は年間26万人です。
松山ほどまではなくても4000人増えると思っています。
まとめ
新幹線開業によって新幹線利用は
高松駅は12000人(駅自体は6000人増加)
徳島駅は7000人(駅自体は3000人増加)
松山駅は10000人(駅自体は6000人増加)
高知駅は6500人(駅自体は4000人増加)
になると思います。
ただ在来線の経営悪化は予想され、岡山~高松・多度津、今治~松山以外は対象となる路線は在来線分離されるでしょう。(鳴門も対象か?)
ダイヤ予想としては新大阪発で毎時2本は増え、うち一本ずつ高松徳島行き、松山高知行きになるのではと思っています。通勤ラッシュ帯では高松徳島方面の本数が増えるかもしれません。
在来線分離によって109億円のうち39億円は削減されるので、瀬戸大橋線込みで80億円の黒字を出せればJR四国は黒字になると思っています。
北陸より沿線人口は多いので、新幹線開業により少なくとも200億円以上の利益は得られ JR四国は黒字化、うまくいけば上場企業になれるでしょう。