零ノ至港

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2030年のGDP世界ランキング予測(新型コロナウイルス流行による経済低迷を含む最新版)

GDP世界ランキング 

今回は2030年のGDP世界ランキングを独自に試算しました。既に予測はでていますが、新型コロナウイルス流行でガラリと変わることでしょう。

なのでこれは2030年GDPランキングの最新版と思ってください。

 

1位アメリカ(28兆ドル)

新型コロナウイルスでの恐慌や中国の台頭があるとはいえ、10年後も世界一の経済大国は維持すると思います。

GAFAなどの多国籍企業のほとんどを占め、中南米からの移民流入での人口増加で中国が台頭しても超大国を維持し続けられると考えられます。


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2位中国(25兆ドル)

中国は新型コロナウイルス流行までは高い経済成長率を維持し続けました。しかし2020年はコロナ流行に伴う貿易制限や世界的大不況で低迷状態となっています。

 

それでも2020年代は優秀な人材をとったり、政府の財政支出などで年4~6%の経済成長率は見込め、一人当たりGDPは1.8万ドルと中所得の罠からは脱出はするでしょう。2030年代中頃には米国と並ぶと思います。

 

しかし2040年代には少子高齢化による影響で米国と経済成長率が並ぶと予測されます。それでも巨大な市場を武器に成長はし続けるでしょう。


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3位インド(7兆ドル)

インドは豊富な人材、国内への投資、膨大な人口で2020年代後半で日本を超えて世界3位の経済大国となる予測が出ています。

 

2030年のインドの人口は15.5億人と中国の人口を超えて世界一となります。しかし、国内の汚職や治安悪化など懸念されている問題があるのはたしかですね。


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4位日本(6兆ドル)

日本は新型コロナウイルスの影響で流行前の経済水準に戻るのに約3年はかかるでしょう。

政府の緊縮的な経済政策はありますが、それでも世界4位の経済大国の地位は維持されるでしょう。

日本の場合、ドル円相場によるGDP変動の影響はありますので、円高になると米ドルGDPは増え、円安になると米ドルGDPは減ります。

2030年に1ドル85円の場合、米ドルGDPは8兆ドルになっています。これはあくまで1ドル108円での数字です。円建てだと650兆円です。


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5位ドイツ(4.6兆ドル)

欧州諸国は日米と違って独自に金融緩和や財政出動をするのが厳しいため、経済を立て直すのに3年はかかるでしょう。

それでもドイツはユーロ安と東欧・中東移民を武器に欧州一の経済大国を維持できる見込みです。


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6位イギリス(3.6兆ドル)

イギリスとフランスは経済規模は同じですが、自国通貨立てのイギリスの方がコロナ不況は早いと考えています。

EUから離脱したとはいえ、金融業は強く、人口規模もフランスよりも増加する予測となっています。

コロナ恐慌からの立ち直りも日本やEUよりは早くなるはずです。


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7位フランス(3.4兆ドル)

フランスもドイツと同じくユーロ建て国債のため、経済不況からの脱却は厳しいです。

それでもユーロ通貨は他国通貨よりも強いためGDP世界7位は維持することはできると思います。


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8位カナダ(2.6兆ドル)

カナダは先進国でも経済や安定的に人口増加しているうえ、富裕層や高度人材の間でカナダが移住先として人気となっています。中にはアメリカからの移住を望むほどです。

地球温暖化の影響で途上国は経済低迷する予測となっていますが、カナダのような北国は経済的な恩恵を受ける試算がでています。


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9位ブラジル(2.3兆ドル)

ブラジルは度重なるレアル通貨の暴落や経済成長率が先進国並みとなっているため、伸びるのは難しいですね。

2000年代は高度経済成長はしたものの、10年代は資源価格やレアル安の影響で伸び悩む状態となっています。

2020年代の経済成長率は1~2%代のうえ、さらにレアル安になるでしょう。あの大統領がコロナ対策をしていないために今レアル通貨が暴落しています。

輸出するのには通貨安は有利ですが、やり過ぎもまずいですね。


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10位イタリア(2.2兆ドル)

イタリアはドイツ製品流入、緊縮財政、高失業率によりフランスよりも経済が低迷しきっています。 

一人当たりGDPは日本やフランスよりも低く、韓国にも抜かされるでしょう。


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11位韓国(2兆ドル)

韓国は日本やイギリスなどよりも経済成長率が高く、ここ10年で米ドルGDPは1.5倍増えました。

しかし2020年代は中国の台頭や国内の人口減少で伸びるのは緩やかになります。韓国はデフォルトすると言われていますが、ウォン通貨の力や政府債務の少なさを考えるとしないでしょう。

しかし民間の債務が多いことや国内の格差貧困問題は気をつける必要がありますね。


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12位オーストラリア(1.93兆ドル)

オーストラリアは毎年安定的な経済成長しているうえ、人口の増加率は先進国で1番です。2020年の人口は2800万人ですが、順調だと10年後には3200万人は超えると言われています。

一人当たりGDPは元々高い方なので成長がより見込めるでしょう。 


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13位ロシア(1.88兆ドル)

2000年代には原油高で経済成長しましたが、2014年のクリミア併合を理由に欧米からの経済制裁原油安になってからは経済は低迷しています。

さらにコロナウイルスの影響でさらなる原油安やルーブル通貨の暴落で経済で大打撃を受ける国のひとつとなるでしょう。

増加した人口も20年代からは減少傾向に入ります。外貨建て国債のため独自に金融緩和が打てないのが現状です。

まずは石油に依存しきった経済から脱却しないとですね。


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14位インドネシア(1.85兆ドル)

東南アジアは中国からの製造業などの移転で2020年代に世界の工場の1つと呼ばれるほどの恩恵を受けることとなるでしょう。その中でもインドネシアは2030年に人口3億人となる巨大市場もあり、最も恩恵を受ける国の1つです。   

一人当たりGDPも今より約2倍近くは増える見込みとなるでしょう。


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15位メキシコ(1.8兆ドル)

メキシコも工場の誘致や通貨安を背景に成長していきましたが、近年は2%代の成長率とやや緩やかです。

問題点としては麻薬戦争による治安悪化、メキシコからアメリカへの人口流出となっています。


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16位スペイン(1.6兆ドル)

スペインはイタリアに近く経済がどん底に低迷しています。一応はなんとか成長はできますが、他国が台頭していってますね。。


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17位トルコ(1.3兆ドル)

トルコの経済成長率は日本や欧州より少し高いくらいです。2018年には大統領の独裁化でトルコリラが急落してしまいました。

それでも豊富な人口と若年層がありますので奮起してほしいところですね。


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18位オランダ(1.2兆ドル)

オランダはほぼドイツの経済に依存しきっています。なので一人当たりGDPも高くなっています。


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19位ポーランド(0.85兆ドル)

ポーランドは欧州のなかでも成長が見込める地域です。東欧の中でも人口が多く、ドイツに自動車部品を多く輸出している国です。

東欧から西欧への輸出拠点として多くの企業がポーランドに進出しています。失業率は3%となっています。


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20位台湾(0.8兆ドル)

台湾はコロナ対応で見た通り、行政が効率化しており、先進国で一番税負担が少い国です。

近年の台湾政府は中国から回帰する企業に多額の補助金を出しています。台湾も人口減少していきますが、引き続き成長していくことでしょう。


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20位サウジアラビア(0.8兆ドル)

正直台湾と悩んだので同率にしました。

サウジアラビア原油に依存しきってる経済から脱却するためにビション2030を掲げています。

しかし現状は新型コロナウイルス流行により原油安で財政悪化。公務員の手当をカットしたり、消費税を5%から15%に引き上げるなどの緊縮増税政策となっています。

正直うまくいくかは厳しいですね。


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