もし全国に新幹線・リニアを整備するとどうなるか
今回は田中角栄や幸福実現党の政策を参考にします。もちろん赤字路線はでると思いますが、総合的には黒字化路線となるでしょう。
日本全国の影響
まず新幹線やリニア開通により、国内の飛行路線が大幅に減ることになります。東京~博多・札幌までリニアで約2時間半です。とはいっても代替路線や航空料金の格安競争が起きることは考えられますので消滅はしないでしょう。航空での一番のドル箱路線が羽田~那覇間となるでしょう。
飛行に余裕が生まれるので、他の国内地域の便を出したり、海外路線が増えることとなると思います。
黒字確保のために貨物新幹線が導入されると言う形になる感じでしょう。
北海道
JR北海道は黒字化します。なぜなら上下分離方式や在来線の廃線などはありますが、札幌延伸による函館本線の三セク化、赤字解消や黒字確保があるからです。550億円のうち400億円が新幹線札幌延伸の効果で赤字が消えます。
新青函トンネルをリニアで作れば南回りルートが採用されます。室蘭や苫小牧を通るので今の北回りルートよりも黒字化は出るでしょう。札幌圏の路線なら三セク化は避けられます。東京からは2時間半、大阪からは3時間半の所要時間です。今の北海道新幹線は盛岡以北からの利用者に限られることとなりますが、今の北海道新幹線より状況がよいのには変わりなく、貨物新幹線導入なら問題なく収益確保です。
旭川延伸となると今の札幌~旭川間の特急だけでも1時間に一本は出そうです。+リニアでの乗り換えなどで利用が見込めます。
釧路や名寄までなら貨物新幹線で黒字はいこます。ただ根室や稚内、網走となると未知数な部分があります。今ですら三セク化の対象なので開通されると問答無用で廃線にされそうです。人口減少はありますが、それよりも高速道路開通による影響が大きいでしょう。
仮に作るとしたら4両編成単線となりそうです。
東北
既存の東北新幹線は高速化されます。奥羽新幹線開業され、リニアは相馬地域から仙台、秋田と通ります。今の山形・秋田新幹線は消滅するかもしれません。
羽越新幹線は貨物新幹線として使えば生き残れると思います。もちろん各駅停車利用や東京大阪から来るとかになると乗客利用が一時間に一本の形になると思います。リニアより安いところで行きたいときにも便利です。
リニアの場合、秋田駅の利用が大幅に増えることになるでしょう。結果として秋田が恩恵を受ける形となります。リニアで秋田から東京、仙台に通勤するとか...。
既存の東北新幹線は仙台始発の本数が増えて、これらが各駅で新青森まで停める形になるのでしょうか。
関東
羽田空港の国内線利用が4割減る形になるでしょうか。これにより余裕が生まれ、国際線などを増やすことができます。
変化があるとしたら"第三の名古屋行き新幹線導入"でしょう。松本経由なら第四ともなるかもしれません。
東京~大宮間は過密ダイヤでリニア延伸だけでも北陸・東北・新潟などを行くのに一路線しかない状況でリスクがでます。
リニアが全国までいくと過密ダイヤなのには代わりないうえに中央線そのものが通勤時間は過密すぎて速度低下が起きています。複々線にすればいいですが、費用はかかるので唯一実現されていません。それに特急による速度低下の影響はあるので作ってもいいでしょう。
北陸新幹線と東海道新幹線両方の代替ルートとして成田始発となるでしょう。千葉や立川などからも通勤客は多いので大体10分のに一本のペースとなると思います。
リニアや各新幹線と差別化するためには
- 立川・八王子・大月・豊田市に停車駅を作る(リニアより停車駅を増やす)
- 秋葉原・舞浜・千葉に停車駅を作り、過密路線解消を目指す
- 通勤ラッシュ時には各駅停車を増やす
- 諏訪から飯田・豊田・名古屋へ停める
- 東京や名古屋から松本経由で北陸・羽越新幹線へ直通する
- 名古屋駅のホームを2つ増やす
話は変わりますが、東京からの所要時間は
1時間以内で奈良・仙台まで
2時間以内で高知・松山・岡山・函館まで
2時間半以内で鳥取・博多・札幌・高松まで
3時間以内で米子・熊本まで
3時間半以内で宮崎・長崎・出雲・旭川まで
4時間以内で鹿児島・帯広?まで
と沖縄と道北道東以外は新幹線が航空機より有利がとれる"4時間の壁"を突破する地域が出ます。
そこまで行くとダイヤ改正は大変なことになりますね。
北陸甲信越東海
2023年の敦賀延伸やリニア開通による変化で木曽地域や甲府、関西との行き来が増えることでしょう。
羽越新幹線開業の影響で関西から新潟の行き来が便利になること、貨物新幹線導入で収益増加、北陸中京新幹線や富山から岐阜への縦断新幹線も貨物向けですかね...。
東海地方からは紀伊半島沿いを通る路線が計画としてあります。三重とかなら通勤で需要はあるかもしれませんが、新宮経由で大阪となると疑問があるところです。貨物ならいいかもしれませんが。
近畿
2040年代には東海山陽九州だけでなく北陸やリニアも停まります。
北陸新幹線が新大阪から天王寺、堺市、関空前、和歌山まで延伸すればベストの選択となります。
大阪環状線や大阪メトロの過密化対策にはなるでしょう。
あとは小浜舞鶴を繋げれば日本海交通網としての機能を果たすでしょう。北陸からの貨物路線は多いので機能してほしいところです。
中国
山陰山陽縦断や山陰にできる計画となっています。正直実現率は非常に低いです。
山陰に関しては出雲までなら黒字は行けそうですね。以西は貨物すら通っていないのであるとしたら福岡~北陸のルートになるか、強引に貨物を山陰に移すしかないですね。
四国
四国新幹線は計画路線の中では最もb/c効果があると言われています。2040年代にはリニア開業を会わせると効果は大となります。
特にリニアでは三大都市圏と博多を結ぶ中間ということがあるので、JR四国は黒字化どころが上場企業になりえます。
九州
沖縄鉄道構想
玉城デニー沖縄県知事は鉄道推進の立場です。沖縄は観光客が多く人口密度が高く、南部では交通渋滞の問題が起きています。
沖縄県は貧困率が他県よりは高いですが、東京に次いで経済成長率が高く、魅力度においても高く将来性は高いです。
そのためにはまだ敷設されていない鉄道を開業することです。
ハワイ鉄道の効果
ハワイは沖縄より観光客がやや少なく、人口密度は沖縄南部の方が多いです。ハワイでも鉄道敷設で成功を収めています。
ハワイでもできるなら、沖縄本島でも不可能ではありません。