都構想推進派の「大阪市議会議員の身分を守るために都構想反対している」の批判が的外れな訳
都構想推進派のなかには「大阪市議自民党は自分達の議席を守るために都構想に反対している」との声があります。
吉村大阪府知事もそう言っています。
https://twitter.com/news_ewsn_02/status/1315614542810869761?s=19
しかし、こうした批判は的確なように見えて的はずれだと思います。
大阪市が特別区に移行すると旧大阪市議会はどうなるか?
大阪市議会では元々24区あり、区ごと24つの選挙区が4つになります。
都構想が変われば多くあった選挙区が4つになり、1選挙区あたりの定数が増えます。
具体的には北区に23人、淀川区に18人、中央区に23人、天王寺区に19人が定数となる予定です。今の大阪市議会には83人いますが、これを4つに分かれます。
大阪特別区議会になると政党勢力図はどうなるか?
維新が第一党であることには変わりありません。が、定数が増えることで少数政党が当選する確率が上がります。れいわやN国候補が当選することは起こりえます。
足し算の理論になりますが、仮に特別区議会で選挙を行った場合
北区:維新14人、自民7人、公明3人、立憲2人、共産1人
淀川区:維新9人、公明4人、自民3人、共産1人、立憲1人
中央区:維新13人、自民4人、公明3人、共産2人、立憲1人
天王寺区:維新9人、公明4人、自民3人、共産2人、立憲1人
大阪市議会:維新40、公明18、自民19、共産4、立憲4
大阪特別区総計:維新45、公明14、自民17、共産6、立憲5
と正直あまり変わらないでしょう。
結論
特別区に移行しても大阪市のままでも議員の身分が奪われるというのはあまりないと思いますね。こうした批判は的はずれになります。