零ノ至港

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2030・2050・2100年のGDP世界ランキング予測~新型コロナによるパンデミックを考慮(2021年現在)

パンデミックによる影響

各国のGDP予測は新型コロナウイルス感染拡大での経済低迷に加え、各国コロナ死者数や出生数大幅減少を考慮しました。


新型コロナウイルス感染での死者数は現在300万人を超え、2022年になる頃は累計500万人を超えるでしょう。コロナの結果、欧米やブラジルなどで平均寿命が1~3年低下しました。また、超過死者数も多く発生し、ロシアでは30万人、メキシコでは50万人発生しています。

 

また、出生数も先進国と新興国中心に大幅減少しました。香港では5割、中国では2割減少しました。中国の場合は元々減少傾向のため、実質的には1割減少です。欧米や東アジア、南米では1~2割出生数が減少しました。これがのちに人口動態に影響を及ぼすでしょう。


一方でアフリカやインドなどは影響を受けず、それどころか増えている地域があるとのことです。

 

経済ではワクチン普及や財政支出に余裕がある欧米や東アジアでは立ち直りが早いようです。一方でアフリカや中南米諸国、南欧や一部アジアでは立ち直りが遅くなりそうです。その結果、先進国と途上国の格差は拡大するでしょう。

 

一方封じ込めに成功した中国はコロナの影響を受けずに経済成長、台湾に至っては高い経済成長率を記録して豊かになる予測です。

 

 

2030年GDP世界ランキング予測

(国名 GDP総額 (1人当たりGDP万ドル))
米国31兆ドル(9)4年で1万
中国29.2兆ドル(2.1)
日本7.2兆ドル(6)
ドイツ6.2兆ドル(7.5)
インド6兆ドル(0.4)


英国4.2兆ドル(6)
フランス4兆ドル(6)
カナダ3.4兆ドル(7.5)
韓国2.6兆ドル(5)
インドネシア2.5兆ドル(0.8)

 

イタリア2.33兆ドル(4)
ブラジル2.3兆ドル(1)
ロシア2.2兆ドル(1.5)
豪州2.1兆ドル(7.7)
スペイン1.75兆ドル(3.8)


メキシコ1.55兆ドル(1.1)
オランダ1.3兆ドル(7.7)
トルコ1.3兆ドル(1.5)
サウジアラビア1.3兆ドル(4 )
台湾1.1兆ドル(5)

 

2050年GDP世界ランキング予測

中国52.5兆ドル(4.1)
米国52兆ドル(14)
インド20兆ドル(1.3)
日本10.5兆ドル(10)
ドイツ9.8兆ドル(12.5)

 

イギリス7.3兆ドル(10)
ランス6.7兆ドル(10)
カナダ5.7兆ドル(12.5)
インドネシア5.2兆ドル(1.6)
豪州4.9兆ドル(13)

 

ブラジル4.5兆ドル(2)
韓国4.15兆ドル(9)
ロシア4兆ドル(3)
メキシコ3.8兆ドル(2.5)
イタリア3.3兆ドル(6.2)

 

スペイン3兆ドル(7)
トルコ2.3兆ドル(2.5)
フィリピン2.2兆ドル(1.5)
オランダ2.2兆ドル(13)
ナイジェリア2兆ドル(0.5)

 

2100年GDP世界ランキング予測

米国115兆ドル(27)
中国105兆ドル(10.5)
インド90兆ドル(6)
ドイツ16.6兆ドル(23)
英国15.2兆ドル(20)

 

日本15兆ドル(20)
ナイジェリア14.5兆ドル(2)
カナダ13兆ドル(23)
フランス12.8兆ドル(20)
豪州11兆ドル(25.5)

 

インドネシア10.8兆ドル(3.6)
ブラジル9兆円(5)
メキシコ7.7兆ドル(5.5)
パキスタン8兆ドル(2)
メキシコ7.7兆ドル(5.5)


ロシア7.5兆ドル(6)

エチオピア5.8兆ドル(2)
タンザニア5.6兆ドル(2)
エジプト5.5兆ドル(2.5)
イタリア4.4兆ドル(12)

 

パンデミックによる影響

多く発生し、ロシアでは30万人、メキシコでは50万人発生しています。

 

2030年

2030年はまだ欧米や東アジア諸国の優勢はまだ続きそうです。本来ならブラジルやメキシコなどが奮闘してもおかしくはありませんが、通貨安とコロナで順位が上がりそうにありません。
あるとしたらインドネシアの台頭です。

中国についてですが、1人当たりGDPは2万ドルを超えて中所得の罠(1万ドル以降低迷したまま)から脱却できるでしょう。アメリカも建て直しが早く、接戦になると思いますね。

日本は為替とインド次第ですが、3位に留まる予測です。インドはコロナがなければ日本を超える予測ですが、打撃はかなり大きいようです。

 

2050年

2050年になると同じ先進国間と同じ途上国間で格差拡大しそうです。欧州ではドイツや北欧、カナダなどとイタリアやスペインなどの南欧諸国の間で格差が広がるでしょう。南欧の生活水準は韓国や台湾に抜かれ、2100年には中国に並ばれそうです。

 

インドはGDPが増えて世界3位に、アメリカは一時期中国に抜かれますが、人口減少でまた追い越される予測です。それでも中国は経済成長を続け、アメリカと今後覇権争いが続くと推測します。

 

日本は世界4位を維持する予測です。しかし、先進国間格差や人口減少などでドイツやイギリスとの差が縮むことになるでしょう。それでもイギリスやフランス、韓国と同生活水準は維持できるでしょう。1人当たり実質GDPの伸びは米英仏と大差なく、イタリアは低迷したままです。

 

2100年

2100年は米中印の覇権争いとなるでしょう。この3ヶ国が上位3ヶ国となるでしょう。また世界人口のピークではありますが、パンデミックによって2090年から人口減少すると思います。

 

この頃になるとタンザニアなどのアフリカ諸国やパキスタンなどが人口を武器に台頭すると見ています。しかし地球温暖化や政情不安などでどこまで伸びるかは未知数です。

 

日本はGDP世界6位の予測です。しかし22世紀中にナイジェリア、カナダや豪州、インドネシアに抜かれることにはなるでしょう。

 

各国の今後

アメリカ:中国やインドと渡り合い、超大国の座は維持できる

アメリカ20世紀から超大国の地位につき、21世紀も引き続きその座にいるでしょう。

パンデミックで一時期経済が大打撃を受けましたが、アメリカの底力は強いです。財政出動とワクチン接種加速でいち早く経済の建て直しに成功しました。今後も高い経済成長を見込めるでしょう。

 

経済世界一の座は一時期中国から抜かれますが、中国の人口減少やアメリカの底力で再び奪還するでしょう。インドについては中国を追い越す可能性が低いです。

 

アメリカは適切な人口ピラミッドGAFAに代表される巨大資本・世界から高度人材や移民受け入れ・新しいイノベーション・強い米軍などを武器があります。

 

中南米:パンデミックの影響で躍進は困難になるか

中南米は途上国の中では最もコロナ感染被害割合が高い地域です。コロナ感染によって出生数は低下し、死者数は増えて人口上昇の伸びは鈍化しました。さらにアメリカやカナダへの移民で人口流出が以前も今後も起こりそうです。

 

経済面では財政支出する余裕がなく、ワクチン普及の遅れや中国製ワクチンの影響でコロナ終息は遠退く可能性があります。その結果、先進国との格差は広がり、先進国入りが厳しくなります。既にブラジルは1人当たりGDPが1万ドルから7000ドルへ低下しました。

 

それでも経済成長はするのでGDP自体は伸びます。そのためには資源依存脱却と人口流出を防ぐための産業誘致が必要となります。ただ、人口減少時期は従来より早くなるでしょう。現在進行形でブラジルの一部地域は出生数より死者数が多い地域がいくつかあります。

 

英連邦王国:先進国の中では地位維持と躍進が見込める

英連邦王国地域(イギリス・カナダ・豪州・ニュージーランド)は移民受け入れや1人当たりGDPの力強い成長で新興国の台頭と渡り合えるでしょう。

 

主要先進国新興国は人口減少が進むなかで英連邦王国は22世紀にかけても人口増加する予測となっています。また、経済成長率も先進国では高い方のため、引き続き影響力を保持できるでしょう。

 

カナダと豪州はGDP総額でもイタリアやブラジルを超える予測となっています。

 

欧州・旧ソ連:地域内での南北・東西格差が拡大する予測に

2010年代から北欧と南欧間で格差は広がり、北欧であるドイツは南欧であるイタリアより1人当たりGDPの伸びが高い結果となりました。コロナ後も南欧諸国は低迷したままでしょう。西欧と東欧の格差も広がり、1人当たりGDPで今後差が拡大する予測です。

 

パンデミックからの復興は早い方のため、経済の立ち直りは早いと思います。特にドイツや北欧などでGDPが増え続けると思います。

 

GDP総額自体は新興国の台頭があっても高い順位を維持できる見込みです。ドイツは再び日本を追い越し、2100年に世界4位の経済大国となり、欧州の覇権国の座を維持できるでしょう(イギリスからスコットランド独立がある可能性が高いから)。

 

中東・アフリカ:人口爆発で躍進も、気候変動、貧困に不安を残す

これら国々は人口増加の影響で21世紀後半に存在感を上げるでしょう。中東ではイラク・トルコ・イスラエルが、アフリカではナイジェリア・エジプト・タンザニアエチオピアが中心となって力を伸ばすと思います。イスラエルは経済的豊かさが大幅に上昇し、他の中東諸国と肩を並べる存在となるでしょう。

 

しかし、中東・アフリカ諸国が先進国になるのはかなり厳しいと思います。熱帯地方は従来経済的に豊かにならない傾向もありますが、紛争や政治腐敗、水や食料不足などが要因でしょう。中南米も近代国家となってから200年経つのに先進国になっていません。

 

さらにパンデミックが襲いかかり、アフリカ諸国中心に貧困が増大しました。中東諸国も地球温暖化に伴う環境対策で原油の需要低迷で打撃を受け始めています。資源依存から人材活用による経済成長が鍵です。

 

インド:人口増加と他途上国以上の経済成長で超大国になるか

インドは21世紀において超大国に最も近い候補です(現在はアメリカと中国)。2050年くらいからはインドも超大国の地位につき、影響力は増大するでしょう。

 

インドは人口増加と豊富な人材がいるため、潜在力は高いです。2010年代の経済成長率はパキスタンやアフリカ諸国より高いです。パンデミックで一時期は低迷するものの、GDPを大幅に増やし、2030年には日本と肩を並べます。

 

南・東南アジア:経済成長で生活水準順位が向上するか

南・東南アジアは現在最も成長率が高い地域です。工業化によって世界の工場と化するからです。既に軽工業などが進出していますが、世界の工場である中国からのリスク分散のため、東南アジアにも工業が発展すると思います。

 

これらアジア地域は現在、中南米よりは豊かではありませんが、22世紀には肩を並べると思います。

 

GDP総額ではインドネシアやフィリピンの躍進が目立ちます。インドネシアは今後、中国・インド・日本に次ぐアジアの大国として存在感を発揮するでしょう。

 

中国:人口減少でも経済発展し、先進国並みの生活水準となるか

中国は2020年に人口増減がほぼゼロのため、今後人口減少へ加速する可能性が高いです。2100年には10億人を割りそうです。

 

しかし、経済は成長し続けて2040年にはアメリカを超えて世界一の経済大国となるでしょう。ただ、アメリカの底力は強く、同時にGDP成長率がアメリカに越されるでしょう。そのため再びアメリカに抜かれる予測です。

 

1人当たりGDPは成長し続け、2030年には東欧諸国の水準を超えます。2050年には先進国入りする水準となり、2100年までにはイタリアと並ぶ生活水準となるでしょう。

 

日本・韓国・台湾:最も人口減少しても生活水準の伸びは維持できる

これら地域は最も人口減少の打撃を受ける地域であります。21世紀後半には新興国と争うこととなります。

 

その中でも日本は1人当たり実質GDP成長率はドイツやイギリスと大差ありません。

 

さらにその上に韓国や台湾がいます。韓国はGDPランキングに10位以内に入り、台湾は2020年GDP成長率が1位でした。