兵庫県知事選挙の情勢と当選予想
背景
7月18日に行われる兵庫県知事選挙。4期20年に兵庫県知事を勤めた井戸敏三氏が任期満了により退任します。その後継をめぐって争います。
ただ、最も力を持つ自民党内では後継を誰にするかで分裂しました。自民だけでなく、立憲や国民などの民主系政党も対応が割れることとなります。
現職知事から後継指名されている金沢和夫氏と大阪維新が推す斎藤元彦氏が主に知事の座をめぐって争います。
金沢和夫氏は自民、立憲などの議員約2/3から支援を受け、残りが斎藤元彦氏を支援することとなります。
兵庫県内では大阪に近いためか、維新と公明が強いです。特に維新は兵庫県内での地方選挙で当選や得票率を上げております。
候補者一覧
金沢和夫(自民・立憲・連合)
斎藤元彦(維新・自民一部・立憲一部)
服部修(共産)
中川暢三(元加西市長)
2019年参院選兵庫得票率
自民28%
維新22%
民主系18%(立憲国民社民)
公明17%
共産8%
その他7%
2021年現在兵庫県得票率推定(直近での選挙結果を元に分析)
維新27%
自民25 %
民主系19%(立憲国民社民)
公明15%
共産8%
その他6%
当選予想
□接戦だが、やや優勢
■接戦だが、やや劣勢
▲劣勢
金沢和夫(得票率44%)□
斎藤元彦(42%)■
服部修(8%)▲
中川暢三(6%)▲
考察
個人的な推測ですが、接戦になるでしょう。鍵は自民・立憲票の動向と自主投票で対応することになった公明票です。
今のところは自民推薦の影響で公明支持層のほとんどが金沢和夫氏に流れる前提で試算しました。現職知事からの支援も大きいです。
斎藤元彦氏も当選可能性はあります。吉村大阪府知事からの支援で維新支持層のほとんどを確保し、自民や立憲支持層の一部も見込めるでしょう。公明票を2~3割くらい取れれば勝てると思います。
服部修氏はかなり厳しく、供託金没収の可能性があります。加西市長経験の中川暢三氏も前回は得票率5%であったため、今回も供託金没収が濃厚です。