竹中平蔵・維新・池戸万作のベーシックインカム(BI)の違いとは
そもそもベーシックインカムとは?
ベーシックインカムとは簡単に説明すると国から現金給付を受け取り、最低生活保障させる制度です。日本や世界各国で議論されるようになりましたが、膨大な財源が必要です。
竹中平蔵のベーシックインカム案
竹中平蔵は社会保障そのものを全廃して国民1人7万円給付で賄えると主張しています。社会保障費は125兆円かかりますし、月7万円なら105兆円で賄えます。残り20兆円は保険料負担軽減に充てるのでしょうか。
ただ、社会保障そのものを廃止するため、ネット炎上しました。ツイッターのハッシュタグでは #竹中平蔵は月7万円で生活してみろ とかが出たりとか。
要は医療や年金、介護はすべて民間の保険会社に任せるということです。今のアメリカや高度経済成長前の日本が該当します。保険に入らなかったら医療費は3割から全額負担です。
つまり竹中先生のベーシックインカムは「みんな貧しくなろう」に近いです。
維新のベーシックインカム案
日本維新の会は新所得倍増計画を掲げており、その一つにベーシックインカムの実現を掲げております。
維新案は竹中平蔵と違って医療や介護保険は残し、厚生年金を民営化させます。財源論は
・基礎年金と児童手当や生活保護をBIに回して推定30兆円確保
・所得税は年収700万円を基準に10%と30%それぞれ課税で推定26兆円確保
・歳入庁設置や公務員人件費削減、行政効率化、補助金削減、規制緩和や再分配による経済成長でいくらか確保
です。
ただ、増税あるいは歳出の見直しで相応の課税で財源確保できますが、金融資産課税を行いませんし、かといって経済成長や行政改革でどのくらい財源確保できるかは見えないので、絵に描いた餅にならないことを祈ります。
足りない分を変動BIみたいに通貨発行権を財源にするやり方なら可能ですが、多分しないでしょう。
変動BIについては池戸万作先生によるベーシックインカムとなります。
池戸万作のベーシックインカム
池戸万作先生はネット上の経済評論家で通貨発行権を使っての経済成長を訴えています。池戸万作氏は最近ツイッターでベーシックインカムを主張しているようです。
財源は日銀引き受け国債か政府紙幣とのことです。通貨発行権を行使すれば国債返済の必要はなく、インフレが制約とのことです。
インフレ率上昇した場合は段階的に金融引き締めして2~4%持続維持させれば実現できます。戦争による空襲で供給破壊が起きない限りは変動BIは機能します。
後は税金を使ったBIがあればベストだと思います。また、ベーシックインカム推進の井上智洋先生は固定BIと変動BI両方導入を主張しました。
れいわ新選組は消費税廃止した上でコロナ終息まで毎月1人10万円給付を主張。財源は日本銀行引き受け国債
れいわ新選組はベーシックインカムではありませんが、消費税を廃止してコロナ終息まで毎月10万円給付を主張しています。財源は年間180兆円を確保する必要があります。
元々れいわはインフレ率2%まで1人月3万円給付する公約を掲げました。
国債発行でインフレになるのではとの懸念はありますが、れいわが参議院に試算をお願いしたところ、国民1人に月10万円配るためにすべて国債で発行した場合でもインフレ率2%以内に収まるとのことです。
今後れいわは月10万円給付を主張していきます。もちろん、コロナが収まっても