菅政権は2050年に脱炭素を表明。実現性はあるか?
脱炭素社会とは?
菅義偉首相は2050年に脱炭素社会を実現すると表明しています。
脱炭素とは炭素排出そのものをゼロにするのではなく、排出した分を植物などに吸収させて循環することで実質排出をゼロにすることです。日本は11億tの二酸化炭素を排出しています。
日本国内の森林・植物は年間8300万tの炭素を吸収できます。なので最終的に年間8300万tの人為的な炭素排出量に減らせば脱炭素達成です。
炭素排出の4割を占める電力はどうなるか?
2010年以降10年で電力量が1割ずつ減っている傾向です。2050年には今より3割減少するのではと思いますね。
再生可能エネルギーは現在ここ10年で1億kwh増えており、現在は水力含め全体の2割を占めています。今後風力、太陽光、地熱発電などが増えて2050年に再生可能エネルギーは水力含めて発電量の7割を占めることとなるでしょう。
残り3割が火力になりますが、省エネ化したのを導入すれば炭素排出が3割減ります。
30年後には電力における炭素排出は8割減少するでしょう。
で、火力発電分は原子力にすると思いますね。
運輸部門は燃料撤廃で脱炭素に動くか?
運輸部門は炭素全体の2割を排出しています。
2020年以降、EV(電気)自動車など炭素を排出しない自動車などが増えることでしょう。航空機ではバイオマス、鉄道ではリニアとか?
輸送に関しては運転手の人手不足の影響でトラックから貨物への輸送が増えているようで、炭素削減に繋がっています。
自動車については現在ではEVの割合は1%です。日本ではHV(ハイブリッド車)が多いです。2050年にはEV車の生産がほぼ100%となり、脱炭素は実質的に達成できるでしょう。
ただ現段階で1%なので本気で進めるなら政府が大胆に動かないといけないですね。補助金を多く出したりとか。
産業・家庭での炭素排出を減らすには
産業・家庭部門合わせて炭素排出の3割を占めています。これは省エネ意外ありません。
家電製品などは既に二酸化炭素をここ10年で6割くらいと大幅に削減するなど効果がもっとも大きくなるのではと思います。
具体的な数字は出せませんが、今のままいけば30年で98%減らす勢いになりますね。
まとめ
これら政策が実現した場合、炭素排出量は7%まで減り、7700万tと森林の二酸化炭素をすべて吸収できるため、脱炭素は可能となります。