維新が立憲のような全国区する政党になるにはどうすればよいか？

最近の政党支持率に関する世論調査では維新の支持率上昇が目立っています。一番の要因は吉村洋文大阪府知事兼日本維新の会副代表がテレビなどに露出している回数が多いからでしょう。

事実、毎日新聞の世論調査では総理大臣にふさわしい人物ランキングでは2位の小池百合子都知事の3倍という断トツで吉村知事が1位となっています。3位は安倍首相、4位は鈴木直通北海道知事(前夕張市長)です。

大阪モデルなどをメディアに公表したりなどでツイッターでは"#吉村寝ろ"がはやり出してるほどです。東日本大震災でも当時官房長官だった枝野幸男(現立憲民主党代表)の記者会見などで"#枝野寝ろ"が出ていたのと同じ構図でしょうか？中には吉村知事はイケメンだのも出ていますね。

現在は維新の支持率が高く出ていますが、それを維持できるかはわかりません。メディアの露出が下がると立憲も巻き返す可能性はあります。それに備えて

もちろん維新に限らず、与野党支持者も強い政党の維持の点ではおなじなので是非見てください。

なぜ維新は大阪の自治体首長選挙では強いのか

維新創設者の橋下徹氏が政界引退したのは2015年です。その4年後には大阪府知事選が行われましたが、維新が大勝しました。この点では脱橋下徹を脱却しています。

2019年の参院選での維新得票率は約35%、自公合わせて約35%立共国れ社合わせて約25%です。投票率は参院選も知事選もほぼ同じなので一見見ると維新vsそれ以外の一騎討ちなら維新は不利でしょう。

しかし結果は維新候補が反維新の倍くらいの得票をとっています。

計算してみたところ

維新＋自公立支持半数＋国民N国→維新候補

共産＋自公立支持半数＋れ新社→反維新候補

の傾向になっています。

ただ2015年の大阪都構想選挙ではギリ否決されています。「大阪自民は酷かったから大阪維新は応援するけど、国政は自民、都構想反対」の人は一定数います。

現段階の維新はどこまで国政選挙は勝てるか

衆議院小選挙区は少なくとも8人は超えるでしょう。参院選の結果を元にすると維新は自公より得票数で勝っている地域は8つもありました。

しかし風向きが変わり、8つどころが兵庫の一部も含めれば最大15つはとれるのではないでしょうか。

衆議院比例は少なくとも11、真ん中を見積もって最大で

しかし立憲の議席を超えたとしても、衆参両方とも立憲・国民・社民・民主系無所属が手を組んでるのが現状となっています。

正直維新が野党第一党になると副議長は維新か立国社会派になるかはわかりませんが。

草の根を固めるにはまずは地方から～与野党関係なく大事なこと

維新は大阪では強さを誇っています。しかし2016年以降は維新に所属していた議員が民主に流出してしまったため、地域政党の特色が強まっています。

とはいえ2019年の参院選では東京神奈川にも初めて関西以外からの参議院選出議員が生まれました。その後はご覧の通り。

立憲もそうですが、維新を強くするには地道に地方議員を増やすしかありません。都民ファーストや希望の党みたいに風に流されるようなことはあってはダメですね。

だから国民民主党は支持率が1%でも地方議会が強いから360万票も獲得できるわけです。NHKから国民を守る党も地方議員を増やしてからの国政選挙に望みました。  

れいわ新選組は地方議会議員がゼロなのは現状です。しかし地方議員にもれいわに協力的な議員もおり、山本太郎支援で上位当選になった市議会議員もいます。

山本太郎代表本人もポスター貼りを呼び掛けてる理由は草の根を固めるためであるでしょう。

維新は地方分権を掲げているので都市部を中心に積極的に擁立すべきですね。

自民党が強いのも地方議会の力はあります。

維新が強くなるには

立憲と維新の力の差はメディアの露出はありますが、一番は地方議会です。

市区町村の地方議会議員は立憲は463人に対し、維新は146人です(令和2年1月1日のデータのためもう少しはある)。

維新の場合、大阪に集中している感はあるので大阪以外だと約10倍の差があると考えられます。よくも悪くもN国は積極的に選挙に擁立しているので見習うべきですね。

維新は小さな政府を第一に～身を切る改革よりも重要

与党には徹底抗戦を

維新の松井一郎代表は入党条件は身を切ることが最低条件と発言しました。正直それだけでは足りないでしょう。

それだけなら国民民主の連合系議員が大量に流れることになるでしょう。それが参議院比例選挙で響くことになります。

結党以来小さな政府や地方分権を掲げるなら自民党と戦いましょう。今の提案型と是々非々では足りず、もう少し戦ってみてはと思います。自民党と政策が近いなら差別化はできませんからね。