新型コロナウイルス対応での維新支持率上昇と目黒区長選挙での大健闘。希望の党並みの再来はあり得るか?
目黒区長選挙を振り替えって
目黒区長選挙ではコロナにも関わらず投票率は前回より上がりました。特に維新勢力の台頭が目立ちました。
得票数は参院選よりも6000票増えました。N国などを考慮すると参院選得票率から4%上がった計算となります。となると維新が目黒区での政党得票率が3位になる計算です。
見事に2017年の希望と維新の得票数に近い数字となりました。おそらく目黒区長選挙で維新候補に投票した人は2017年の衆院選では希望の党か維新に投票。19年には維新か国民民主、N国に入れたでしょう。
今回は2017年の選挙に行って2019年に棄権した棄権した層をそのまま取り込む形となりました。
ちなみに希望の党と維新に投票した人合わせて1300人から参院選で維新国民N国合わせて950万に減ってるため350万人が棄権しました。
他には
- 自民公明は組織率低下で140万人相反
- 立憲は250万人がれいわなどに流れ、50万人が棄権
今回は2017年の選挙に棄権した層を狙っているでしょう。ちなみに自民党と特に公明党は組織票率の衰退の部分が大きいので、見込めるとしたら最大400万票といったところでしょうか。
維新が大躍進するシナリオ
もし維新が批判票や棄権した層をそのままとりこんだら得票数は900万票となり、800万票の立憲を超えることとなります。だいたい1.8倍くらいでしょうか。
目黒区長選に当てはめても約1.8倍も増えたので冗談抜きであり得ます。
2016年から第三極勢力は停滞しかけましたが、コロナ対応の評価を気に復活した形です。
次期衆院選では与野党の当落に影響する可能性が続出。大阪では維新が小選挙区制覇とか。
もし維新の得票数が350万票増えたら、比例獲得議席数は28人と伸びます。
具体的には
衆議院比例だけで28議席と考えると、もしかしたら2014年の維新の党以来の40議席獲得はわずかながらあります。冗談で言っていません。過去の選挙の傾向から言っています。
2022年参院選での維新
2022年の参院選で仮に維新が勢いを維持したら、維新議員の当選を防ぐために北海道や千葉、福岡などの3人区でも野党同士での選挙調整せざるを得ないことになるでしょう。共産党が候補者を下ろすとか。
参議院東京神奈川では維新候補は再び当選させ、埼玉や千葉、愛知、北海道、京都を視野にいれるでしょう。
東京・神奈川
2019年での参院選では東京神奈川で初めて維新候補者が当選しましたが、大半は候補者の知名度の部分が大きいです。
2022年の参院選では勢いがあれば東京神奈川での維新候補の当選は濃厚です。
千葉・埼玉
千葉では自民党2人目の候補と争うこととなります。可能性は低いですが、風があれば当選はあります。
埼玉では共産候補を制せるかです。今なら共産候補に勝てる可能性はありますが、その風を維持できるか。
北海道・愛知
北海道では大阪効果と新党大地の効果を生かすしかないです。自民・立憲・国民との四つ巴合戦です。
愛知では連合の組織力と公明に勝てるか..の感じですね。2013年の参院選ですら制することはできなかったのでハードルは高いです。
どちらも制するのは厳しいですが、擁立する価値はあります。可能性はゼロではありません。
京都
京都市長選では維新系候補が得票率20%超えと善戦しました。東京の目黒区長選では25%も取っていますので、勢いは前回よりあるはずです。
しかし定数2の京都では自民党現職は強く、立憲には福山幹事長という知名度が高い候補がいます。
維新が擁立すると2人目を立憲・維新・共産が争います。しかし現職が有利のままでしょう。
奈良・滋賀・和歌山
一人区で基本的には与野党一騎討ちの選挙区です。大阪通勤の人が多いこれら地域は必ず擁立すべきでしょう。
関西の政党のブランドを生かしたいところ。
大阪・兵庫
大阪は上位2人が維新候補と独占したため、ワンチャン3人目の擁立を検討してはいかがでしょうか?自公の組織力は衰退し、立国共は乱立状態ですからチャンスはあります。
兵庫はせめて神戸や尼崎あたりでも大阪並みの得票率を獲得することを目標にしたいですね。
結局衆院選の維新の得票はどうなるの?
結論から言うと今段階で衆議院解散すると維新は700万票獲得すると思います。立憲超えは難しいですが、可能性はゼロではありません。
野党第一党を狙うなら選挙にいかない人や他の政党を支持している人を掘り起こさないと難しいです。野党第一党を目指すなら最低でもあと1000万票は必要です。
今の維新支持率の高さはメディアによる力が大きいです。コロナが収まると立憲が巻き返す可能性が高いです。それまでには地道に地方議会選挙で勝つか、地道な地域活動の草の根が必須です。