零ノ至港

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東京都千代田区長選挙情勢

千代田区長選挙

任期満了に伴う千代田区長選挙は1月24日から告示、31日に選挙です。

 

自民公明推薦の早尾恭一、維新推薦共産自主支援の五十嵐朝青、都民ファーストの樋口高顕の3人の新人が立候補を表明しました。

 

今回の千代田区長選挙では都民ファーストの石川雅己市長がマンションの地権者らに優先提供されるはずの「事業協力者住戸」を購入した問題で任期満了で辞任するそうです。

 

今回は新型コロナウイルス対策と小池都政の是非が争点となりそうです。

 

 

 

 

千代田区参院選2019比例と2020東京都知事選挙の得票数と得票率は?

参考になりますが、2019参院選比例千代田区得票数と得票率を見ると

 

自民12575(44.09%)
公明1391(4.88%)

立憲4734(16.6%)
国民1021(3.58%)

維新2643(9.27%)
共産2293(8.05%)
れいわ2218(7.78%)
左派系泡沫政党554(1.94%)

その他(N国とか)1089(3.81%)

参考:小池百合子票 約2000

 

となります。自民は地方ほど地盤が固いですが、なぜか大都会の千代田区ではかなり強いです。それと公明はかなり弱いです。

 

また2020年東京都知事選挙では

 

小池百合子(自公・都F・連合)16727(54.77%)
桜井誠(日本第一党)1065(3.49%)

 

小野泰輔(維新)4775(15.64%)
宇都宮健児(立憲共産社民)3950(12.93%)
山本太郎(れいわ新選組)3013(9.86%)

その他1010(3.31%)

 

となっています。

都知事選の方が最新のデータとして乗っていますので、信頼性は高いです。維新が大躍進しているようですね。

 

前回の千代田区長選挙では現職である区長が自民から都Fに移ったこともあってか、小池旋風なのかわかりませんが、自民支持層の大半が流れました。また当時の民進党や維新支持層からも多く取ったため、大勝しました。

 

この千代田区長選挙は東京都議会選挙・次期衆院選の結果を左右する重要な選挙

2017年の千代田区長選挙では都民ファーストが圧勝しました。同年の都議会選挙ではその勢いで大勝し、小池百合子が本格的に衆院選進出のきっかけとなりました。2017年衆院選結果は伸び悩みましたが、民進党を分裂させました。

 

そんな感じでこの千代田区長選挙は大きな転機となります。もし都民ファーストが勝てば都議会選挙ではそれなりに維持できて負けると大量離党が相次ぐでしょう。 

 

自民が勝つと都議会選挙での勝率は上がり、負けると復権は厳しくなります。そして衆院選で逆風が吹く可能性もあります。

 

維新が勝てば東京進出のために候補者を多く擁立します。そして衆院選でも維新はガチで東京の勢力拡大を図っており、比例3議席を目指すでしょう。

 

 

千代田区長選挙は自民・公明・立憲支持層の動向次第

今回の選挙は自民vs都F・連合(国民)vs維新・共産の三つ巴です。

 

維新と共産は常に対立しているのに、なぜか共産が維新候補を自主支援しているようです。恐らくPCR検査の大規模拡張の点で一致しているのでしょうか?

 

公明と立憲は自主投票の方針です。公明は4年前は都Fを応援し、さらには自民とも手を組んでいますので読めないです。

 

立憲は思想的に都Fに一番近く、東京都知事選挙では立憲支持層の約半数が小池百合子に投票しました。維新にも一部親和的で去年の京都市長選挙では維新系候補に約3割くらい流れました。正直読めません。

 

自民支持層は前回7割が都F、3割が自民候補に流れましたので、読めません。

 

理論上、勝率は自民系→維新系→都F系候補の順に当選確率が高い。しかし、流動的で読めない

自民系候補を自公支持層に当てはめると得票率は48.97%ありますので、本命と言えば本命です。

 

維新候補は共産の自主支援で共産票を獲得できます。またれいわ支持層は共産支持層と親和的なので自然とれいわ票をとると思います。

維新とは違った意味での第三極で小池百合子にほぼ支持していないので、あり得るでしょう。維新+共産+れいわ+その他左派系で27.04%とれます。ただ、維新支持率は去年よりは上昇しているので、これよりもう少しとれると思います。

これら支持層は3候補の中では一番岩盤なので計算ができます。あとは自民と立憲支持層に食い込めば市長選当選は不可能ではありません。

 

都F候補が一番地盤が貧弱です。小池百合子人気(国政選挙より都知事選では投票率3%上昇し、千代田区は推定2000の小池百合子票)でそれなりにはとれますが、立憲と国民で20.18%です。立憲支持層の一番多くは都F候補に流れますが、都知事選で宇都宮健児山本太郎に半数くらい流れているため、正直固めるのはきついと思います。

ただ小池百合子のパフォーマンスとかつて都議会のドンと呼ばれた都議会自民の内田茂が支援するようで、次第では自民票もとれるかもしれません。

 

この千代田区長選挙で

 

現段階の得票率予測(変動があるためまだわからない)

早尾恭一(自民公明)40%

五十嵐朝青(維新共産)39%

樋口高顕(都F)21%

 

 

結論:誰が勝つかわからん!

理論上、自公推薦の早尾恭一が勝ちます。

 

しかし、2016年都知事選で自民支持層の半分を小池百合子が吸収した過去があるため、既存支持層に自民支持層の半数を吸収すれば都民ファーストの会推薦の樋口高顕が勝ちます。前回は7~8割吸収しました。後は都議会のドン次第ですが。

 

また既存支持層を確保+で自民支持層を2割~5割を樋口高顕に流れると維新推薦の五十嵐朝青が勝ちます。維新にとってははじめての関東市区町村長誕生となります。とはいえ、共産が自主支援しているので、新市長の実力次第です。